2020年8月21日2021年12月23日資産運用

外貨預金はなぜ手数料が高いのか?手数料を比較して徹底解説!

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どうせ預金するのならば、日本円ではなく外貨で資産運用をしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。同じ「預金」ではあるものの、外貨預金は日本円よりも金利が高いなどの魅力があります。しかし、初めて外貨預金をする場合には手数料について不安になることも少なくありません。

外貨預金は、基本的に手数料が高いことが特徴です。なぜ手数料が高いのかを知り、具体的に手数料の額を比較しておくと外貨預金をスタートしやすくなります。この記事では、外貨預金における手数料が高い理由とともに、手数料を具体的に比較してご紹介します。利益を出す方法や選ぶポイントも解説するので、参考にしてください。

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外貨預金の手数料のしくみ

外貨預金を始めるためには、日本円を外貨へ換える必要があります。この手続きは銀行が行うことになるため、手続きを進めるにあたっては手数料が必要です。外貨預金でかかる手数料は為替手数料と呼ばれることもあり、1円や1ドル単位で課せられる場合が多くなっています。

手数料を知るうえでは、「TTS」「TTB」「仲値」という3つの言葉が欠かせません。TTSは日本円を外貨へ換える際の相場のことで、対顧客電信売相場とも呼ばれます。TTBは、外貨を日本円に変える際の相場です。対顧客電信買相場と呼ばれることもあります。

仲値は、銀行における外貨取引の際の基準相場です。仲値から手数料を引いた相場がTTB、手数料を足した相場がTTSとなります。為替相場は常に変動しますが、朝の時点での仲値がその日の相場となるしくみです。

外貨預金の手数料が高いわけ

日本円を預ける際には、基本的に手数料は発生しません。しかし、外貨預金の場合は高い手数料を支払う必要があります。これは、外貨を預金する際に手間がかかることなどが理由です。手数料が高いと、損をしてしまう可能性について考えることもあるでしょう。ここでは、手数料が高い理由と損をするのかどうかについてご紹介します。

手数料が高い理由

外貨預金は、銀行を通じて外貨を売買するしくみです。預ける際には外貨を購入し、引き出す際には外貨を売ることで取引します。そのため、日本円を預けることに比べると大きな手間がかかってくるわけです。この手間の分だけ、手数料が高くなっていると考えてよいでしょう。

手数料が高いのには、銀行それぞれで設定されているTTSとTTBの専用レートも関係してきます。銀行によってレートは違いますが、外貨の出入金にあたっては為替相場が動いていなくても費用が発生することが共通の特徴です。取引をする際に都度手数料が発生するので、手数料の出費も大きくなりやすいといえます。

外貨預金は手数料で損をしている?

手数料が高いと、外貨預金は損をするのではと不安になる方もいるでしょう。たしかに手数料は高めですが、外貨預金は利用する銀行や外貨の種類によって手数料額が変わるという特徴があります。そのため、しっかり調べてから預金すれば、手数料によって損をすることは基本的にないといえます。

外貨関連の資産運用では、預金以外にも外貨MMFやFXが人気です。外貨MMFは、元本保証こそないものの比較的安全な資産運用ができます。低資金でも始められるという魅力もありますが、手数料は外貨預金よりも高めです。

FXは外貨を売買する運用方法で、証拠金を預けて担保にすると元金の何倍もの金額で取引できます。外貨預金に比べると手数料は安いですが、ハイリターンハイリスクなのが特徴です。

このように、資産運用の方法はそれぞれ一長一短となります。外貨預金は手数料こそ高いですが、方法次第で損をするリスクを抑えて運用していくことができるでしょう。

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外貨預金の手数料比較

外貨預金には手数料がかかってくるものですが、どの外貨を扱うかによって手数料の額が変わってきます。また、利用する銀行によっても手数料に差があることも忘れてはいけません。ここでは、代表的な外貨の傾向と手数料を具体的に比較します。手数料を参考にしながら、どの外貨を選ぶかの参考にしてください。

米ドル

米ドルは、金融の分野においては世界の中心的な存在です。経済大国としてさまざまな産業の分野で活躍しているアメリカだからこそ、米ドルは国際通貨の中心的な役割である「基軸通貨」とされています。

さまざまな国が自国の水準を米ドルと比較していることでも、米ドルの存在の大きさがわかるでしょう。米ドルは、流通量が世界中で一番多いため比較的安定した運用が可能です。

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ユーロ

ユーロは、為替市場での取引量が米ドルに次ぐ2位となっています。国際分散投資で組み入れられることが多い通貨として知られていて、人気の高い外貨です。

ユーロは、米ドルと似たような値動きをしやすいことが特徴でしょう。地理上の関係により、英ポンドと連動することが多いこともポイントです。為替の変動は、比較的安定傾向にあります。

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英ポンド

英ポンドは、取引量が米ドル・ユーロ・日本円に次いで4位となる外貨です。値動きはユーロと似ていることが特徴ですが、変動幅はユーロよりもやや大きめとなっています。

英ポンドは短期的に相場が大きく動くこともあるので、ユーロのような安定性は低いといえるでしょう。英ポンドを預金するのならば、ヘッジファンドなどの投機マネーの動きをチェックすると効果的です。

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豪ドル

鉄鉱石などが多く、資源国通貨の代表とされているのが豪ドルです。オーストラリアは新興国よりも政治や経済が安定していますが、資源需要の低下が相場に影響しやすいという特徴があります。そのため、輸出の伸び具合が相場の行く末を判断する材料となるでしょう。

オーストラリアの最大の貿易相手国は中国であることから、中国の景気が相場に影響することも多くなっています。金利がやや高いことから、人気の通貨です。

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ニュージーランドドル

ニュージーランドドルは、豪ドルと値動きが似ています。先進国の通貨の中では、金利が高めであることが特徴です。

ただし、ニュージーランドドルは乳製品や羊毛などといった農産物市場からの影響を受けやすくなっています。米ドルに比べると流通量も取引量も少なく、短期間で値が大きく動くことも珍しくありません。リスク回避に売られやすい傾向にあることも特徴です。

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スイスフラン

スイスは、ドイツやイタリアなどの間にある永世中立国です。スイスフランは不況に強いことが特徴で、金利は低めとなっています。景気による値動きはあるものの、変動幅は比較的小さく安定傾向であることが魅力です。スイスフランは、有事の際にも変動幅が比較的小さいという特徴があります。そのため、非常時にお金を預ける人が多いことが特徴です。

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香港ドル

米ドルとのペッグ制(固定相場制)となっているのが、香港ドルです。ペッグ制であることから、対米ドルのレートはほぼ固定されていることが特徴といえるでしょう。

また、ペッグ制によってFRB (米連邦準備制度理事会) の政策に追随することになります。これによって、香港ドルの値動きは米ドルと同じようなパーセンテージとなるわけです。中国の景気には左右されず、米国の景気に大きく左右されることが大きな特徴といえます。

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南アフリカランド

南アフリカランドは、金利が高いことが特徴です。その金利の高さから、外貨預金や外積投資において人気が高くなっています。

南アフリカは、ダイヤモンドやプラチナなどの資源が豊な世界でも有数の資源国です。しかし国内情勢は安定していません。中国との貿易が多いことから、中国の経済動向が相場に影響することもあります。

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外貨預金で利益を出すポイント

外貨預金を始めるのならば、できるだけ多く利益を出したいものです。外貨預金で利益を出すためには、「為替レートを確認して引き出す」「出入金を抑えるか手数料が安い銀行を選ぶ」といったポイントを押さえておく必要があります。ここでは、利益を出すための4つのポイントをご紹介します。

為替レートを確認して引き出す

為替レートは常に変わるため、確認せずに引き出すと予想外の金額になることも珍しくありません。たった数時間でも変動するため、なるべく新しい情報を仕入れることが大切です。

為替レートはインターネットでも調べられますが、テレビやラジオなどで調べることもできます。使いやすいツールを駆使して、最新情報を元に引き出すタイミングを計るとよいでしょう。

出入金を抑えるか手数料が安い銀行を選ぶ

預金するにも引き出すにも、外貨預金では手数料がかかります。そのため、出入金はなるべく最低限に控えると手数料の節約が可能です。手数料をなるべくかけないことで、利益アップにつながるでしょう。手数料は、銀行それぞれで違います。手数料が安い銀行を選べば、出入金の回数が多い場合でも出費を抑えることができるのでおすすめです。

為替差益を確認する

外貨であっても、税金を納める必要があります。外貨預金で得た為替差益は、雑所得として分類されるため基本的には確定申告をします。

ただし給与所得が年収2,000万円以下で、為替差益を含め給与所得および退職所得以外の所得が年間20万円以下となる場合は例外です。この場合は申告が不要となり、雑所得から控除できます。為替差益を確認しておくことで、税金額が変わる可能性があることを覚えておきましょう。

複利と単利の違いを理解する

元本のみに対して発生する利息のことを、単利と呼びます。これに対して、元本だけでなく、発生した利息に対しても利息が発生するのが複利です。発生した利息に対しても利息がつくことから、複利のほうが利益を出しやすくなっています。

外貨預金の商品のなかには、複利ではなく単利のものも存在するので注意しましょう。より利益を得られる複利を選べるように、事前に商品について調べておくことが大切です。

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外貨預金を選ぶ際のポイント

外貨預金選びでは、「元本保証」や「通貨の特徴」などのポイントに注視しましょう。大切な資産を運用するための外貨預金だからこそ、より運用しやすい商品を選ぶことが大切です。有益な資産運用のために覚えておきたい外貨預金を選ぶ際のポイントを、ここで4つご紹介します。

元本保証

日本円での預金は、元本は保証されています。しかし、外貨預金の場合は日本円での元本は保証されていません。あくまでも、預けた外貨での元本保証となります。外貨預金では預けた外貨での元本保証となることから、日本円として引き出した際には元本割れするリスクがあることを覚えておく必要があります。

通貨の特徴

通貨には、それぞれに違った特徴があります。値動きが比較的安定しているものもあれば、値動きが激しくハイリスクハイリターンのものもあるでしょう。なかには、世界的な有事の際に利用されやすいものもあります。

こうした通貨それぞれの特徴を知ったうえで、預金する外貨を選ぶことが大切です。また、世界情勢や各国の状況をしっかり調べてから通貨を選ぶこともポイントとなります。

銀行が行っているキャンペーン

銀行が行っているキャンペーンを活用すれば、よりお得に外貨預金を始められるでしょう。キャンペーンは都度変わるので、情報をチェックしてお得になるキャンペーンを利用すると効果的です。

たとえば、特別金利を取り入れたり手数料の優遇を実施したりするキャンペーンがあります。Tポイントを付与するなどといった場合もあるので、キャンペーン情報はしっかり入手して活用しておくとよいでしょう。

外貨に強い税理士に相談する

外貨預金ではさまざまな選択をする必要があるため、専門家に相談すると安心です。外貨に強い税理士からのアドバイスがあれば、そのときの情勢に合わせて最適な外貨預金を選べるでしょう。

ネイチャーグループ(税理士法人ネイチャー、株式会社ネイチャーウェルスマネジメント)は、資産運用や継承が専門の会社です。幅広い協業体制を敷いていて、国内外における一流のプロフェッショナルとともに運営しています。外貨預金を始める際には、ぜひご相談ください。

まとめ

外貨預金は、手数料が高めであることが特徴です。しかし、手数料の額は利用する銀行や通貨によって異なります。利益を出すためには、銀行それぞれの手数料額や通貨について詳しく下調べをしておくことが重要です。また、出入金の回数を抑えるなどの方法も駆使するとよいでしょう。

外貨預金などでの資産運用を考えている方は、ぜひネイチャーグループ(税理士法人ネイチャー、株式会社ネイチャーウェルスマネジメント)へご相談ください。外貨に強い税理士ならではのアドバイスをもとに、よりよい資産運用をめざしましょう。

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芦田ジェームズ 敏之

芦田ジェームズ 敏之

【代表プロフィール】
資産規模100億円を超えるクライアントの案件を数多く抱えてきた異彩を放つ経歴から、「富裕層を熟知した税理士」として多数メディアに取り上げられている。培った知識、経験、技量を活かし、富裕層のみならず幅広いお客様に税金対策・資産運用をご提案している。
また、Mastercard®️最上位クラスで、富裕層を多く抱えるクレジットカードLUXURY CARDの 「ラグジュアリーカード・オフィシャルアンバサダー」に就任。日米税理士ライセンス保有。東京大学EMP・英国国立オックスフォード大学ELP修了。紺綬褒章受章。
現在は代表税理士を務める傍ら、英国国立ウェールズ大学経営大学院に在学中(MBA取得予定)。

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