2024年5月1日2024年5月1日資産運用

新NISAはデメリットしかない?改悪点と上手に運用するポイントを解説

「新NISAが登場して良い面はよく聞くけどデメリットはない?」
「旧NISAもよくわかっていないからわかりやすく説明してほしい」

NISAは新しい制度である上に、2024年から新NISAが始まったため混乱しているのではないでしょうか。新NISAの良い面は多く挙げられる一方、どのようなデメリットがあるのか気になる方も多いでしょう。

そこで本記事では、投資初心者の方に向け、新NISAのデメリットと変更点、上手に活用するための3つのポイントを解説します。

NISAに向いていない人の特徴も紹介しているため、これから資産運用を始めようと考えている方はぜひ参考にしてください。

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新NISAのデメリット7つ

新NISAにはデメリットが7つあります。

  1. 元本割れのリスクがある
  2. 自由度が高く自分での売却判断が難しくなる
  3. 非課税投資枠の拡大でリスクをとり過ぎる恐れがある
  4. 旧NISAからロールオーバーができない
  5. 一般NISAの対象商品が一部除外になる
  6. 短期目線で運用する恐れがある
  7. 損失が出ても他の口座と損益通算ができない

1.元本割れのリスクがある

新NISAでは、旧NISA同様に元本割れのリスクがあります。というのも、NISAの主な投資先が投資信託なためです。

投資信託は、投資家から集めたお金を運用し、出た利益を分配する仕組みです。運用が上手くいかずに赤字になってしまった場合、投資資金を回収できないこともあります。

貯金と異なり、元本の保証はなく、損するリスクもあることを念頭に置いておきましょう。

2.自由度が高く自分での売却判断が難しくなる

新NISAでは「非課税保有期間」が無期限になりかつ、限度額が再利用可能になりました。これにより、売却の判断が難しくなったことはデメリットの一つです。

今までは非課税保有期間が一般NISAは5年、つみたてNISAは20年と定められていました。非課税保有期間終了タイミングで売ればよく、限度額も一度使ってしまえば再利用できないため、売却して終了のケースがほとんどでした。

しかし、期間が無制限、限度額が再利用できるようになり、判断に必要な要素が増えました。より自由な運用が可能になったことはメリットである反面、難しいことを考えずに運用したいと思っている方にとってはデメリットです。

3.非課税投資枠の拡大でリスクをとり過ぎる恐れがある

非課税投資枠が拡大されたことで、リスクを取り過ぎる恐れもあります。

投資家側は、投資金額をセーブすることが求められます。NISAの投資は短期的ではなく、長期安定的な投資に向いた方法です。

限度額を満枠使うのではなく、無理のない範囲で運用してください。

4.旧NISAからロールオーバーができない

旧NISAからロールオーバーできない点は、新NISAの大きなデメリットです。

ロールオーバーとは、非課税期間終了後に、翌年の非課税投資枠に移行させるテクニックの一つです。旧NISA(一般NISA)では、このロールオーバーが認められていましたが、新NISAへのロールオーバーができません。

旧NISA(一般NISA)で保有している商品は、新NISAとは別に最長5年間の非課税期間があります。慌てて売却し、新NISAに移行するのではなく、非課税期間内で売り時を見極めての売却をおすすめします。

5.一般NISAの対象商品が一部除外になる

旧NISAから一部の商品が対象外になりました。除外対象は、リスクが高く長期投資に向いていないと金融庁が判断したものです。

安定した利益を望む投資初心者にとっては、良い風向きといえます。しかし、リスクと引き換えに大きなリターンを目的に運用されていた方にとっては、向かい風でしょう。

6.短期目線で運用する恐れがある

非課税枠が再利用可能になったことで、ついつい繰り返し使おうと短期間で運用してしまうケースもあります。

短期目線での運用は、リスクも大きくなります。新NISAは中長期の運用が非課税でできる制度ですので、FXなどとは根本が違うことを覚えておきましょう。

7.損失が出ても他の口座と損益通算ができない

NISAの大きなデメリットの一つに、他の口座と損益通算ができないという点があります。所得税では、利益と損失を計算し、最終的な金額を出します。

事業の損失などは他の利益と相殺できますが、NISAでの損失は事業などの利益や株式での利益と相殺できません。NISAは非課税である分、所得税でやや特殊な扱いをすると覚えておきましょう。

新NISAは改悪した?3つの変更点

改悪ともいわれる新NISAですが、良い変更点もあります。

  1. 非課税期間の制限がなくなった
  2. 年間投資額が上がった
  3. 成長投資とつみたて投資を並行してできる

1.非課税期間の制限がなくなった

旧NISAの時は非課税期間に制限がありました。

一般NISAが5年間、つみたてNISAが20年間です。この期間を超えると、投資で出た利益が課税されるようになっています。

しかし、現行の新NISAでは非課税期間がなくなり、年間投資額と非課税保有限度額を超えない限りは長い期間非課税で投資ができます。

制度の変更がない限りは一生非課税で投資を続けることも可能なため、大きなメリットです。

2.年間投資額が上がった

NISAの種類

変更額

成長投資枠(一般NISA)年間投資額

年間120万円→年間240万円

つみたて投資枠(つみたてNISA)年間投資額

年間40万円→年間120万円

年間投資額の上限が上がったことにより、通常の投資であれば2倍、つみたてであれば3倍の額まで非課税での投資が可能になりました。

さらに、非課税保有限度額1,800万円とも組み合わせ可能なため、以前のNISAよりも非課税で投資できる額が増えています。非課税保有限度額は、所持している投資商品を売却すると再利用可能なため、額面以上に多くの投資を非課税でできます。

3.成長投資とつみたて投資を並行してできる

以前のNISAでは、「一般NISA」と「つみたてNISA」のどちらか一方しか選択できませんでした。しかし、現行の新NISAでは両方を並行して利用可能です。

名称が成長投資枠、つみたて投資枠と変更になりましたが、運用方法は以前と大きく変わりません。

注意点として、口座を開設できる金融機関は1つのみです。成長投資枠はA銀行、積立投資枠はB銀行という選択はできません。

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新NISAに向いていない人の特徴3つ

新NISAに向いていない人の特徴を3つ紹介します。

  1. 数千万円単位で運用したい人
  2. 一気にお金を増やしたい人
  3. 短期スパンで考えてしまう人

もし、上記に該当している場合は、運用するかしっかりと検討してみてください。

1.数千万円単位で運用したい人

新NISAは、非課税保有限度額の上限が1,800万円です。数千万単位で運用したい場合は通常通り課税されてしまいます。

あくまで小規模で運用したい方向けの制度になりますので、多額の運用をし利益を得たい人は一部分しか非課税できない点に注意が必要です。

2.一気にお金を増やしたい人

NISAは成長枠、つみたて枠共に長期運用を前提とした仕組みになっています。非課税かつ商品を分散し、低リスクで安定した投資に向いている方法です。

一方、一気にお金を増やしたい場面ではあまり向いていません。

特に複利効果を期待する場合、最初に投資した金額の利息が雪だるま式に増えていくものです。複利効果でお金を増やすのには時間がかかります。

3.短期スパンで考えてしまう人

短期スパンで考えてしまう人も新NISAには向いていません。非課税枠があるため、税金に関するリスクがないように見えますが、単純に損失を生み出しやすくなります。

通常の株式であれば、損金が出たとしても損益通算が行えます。

しかし、NISAは非課税である性質上、マイナス分を計上できません。つまり、通常の株式に比べ短期で投資するには向いていない方法です。

新NISAを上手に活用するための3つのポイント

新NISAを上手に活用するため、おさえておきたいポイントが3つあります。

  1. 目標を設定して運用する
  2. つみたて投資は長期間で考える
  3. 他の投資も検討しつつ専門家に相談しながら運用する

1.目標を設定して運用する

投資全般にいえることですが、目標を設定した運用が大切です。

例えば、老後の資金を3,000万円貯める、いざという時のために1,000万円貯めるなどです。

何のためにお金を貯めるのか、いくら貯めるのかなど目標が具体的であればあるほど継続がしやすく、評価もしやすくなります。

2.つみたて投資は長期間で考える

つみたて投資は、長期間で考えることが重要です。

また、つみたて投資枠はリスク分散する方法で投資・運用ができます。言い換えれば、初めて投資をする方や、経験が浅い初心者の方もリスクを少なく学びながら投資できる方法です。

まずはつみたて投資枠を長期間で運用し、投資のノウハウを学んでから成長投資枠を徐々に使い始める方法をおすすめします。

3.他の投資も検討しつつ専門家に相談しながら運用する

投資方法は、不動産投資や太陽光発電投資など他の種類のものが多くあります。ご自身が行いたい投資のスタイルと、新NISAが本当に合っているかを一度検討しましょう。

ただ、知識無しにいきなり始めるとリスクが大きく損をしやすいため、一度専門家に相談してから運用すると、失敗しにくくなります。

新NISAや投資でお悩みならネイチャーグループへ

先述した通り、新NISAは上手に活用すれば長期的に利益をもたらしてくれる投資方法です。しかし、制度の変更や投資に馴染みがないと、難しいと感じられるでしょう。

また、紹介したデメリットを踏まえると、必ずしも全員が新NISAを始めた方がいいとはいえません。投資の目的や目標、現状を考慮した上で、最適な投資手法に取り組むことが大切です。

そこで、新NISAや投資でお悩みがありましたら、ぜひネイチャーグループへご相談ください。ネイチャーグループは資産運用分野で多くのご相談をいただいております。

NISAはもちろん不動産投資や太陽光発電投資など、多岐に渡りモデルケースをご用意しております。

あなたに合う投資方法をご案内させていただきますので、「投資を始めたいけれど何から手をつければいいかわからない」という方もお気軽にご相談ください。

また、ネイチャーグループは資産運用だけでなく税金のプロフェッショナルでもあります。

資産運用で増えた資産を、上手に節税し手元に多くの金額を残すコツもお伝えできますので、ぜひご相談ください。

ネイチャーグループに相談してみる

まとめ:新NISAのデメリット・変更点を把握して運用を検討しよう

新NISAは、以前のNISAに比べ選択肢が増えたことでやや難しくなりました。しかし、その分上手に運用すれば非課税で得をする場面も多々あります。

これから新規で旧NISAの利用はできないため、変更点を把握した上で利用しましょう。

リスクを抑えながら長期的な運用をしたい人に適した制度ですので、老後の資金やいざという時の資産を残しておきたい人にもおすすめです。

しかし、投資に怖いイメージを持たれている方も多いかと思います。未経験で貯金を切り崩して投資に当てるのは不安なものです。

そんな時は、専門家に相談しながら、まずは小規模でスタートしてみてください。

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芦田ジェームズ 敏之

芦田ジェームズ 敏之

【代表プロフィール】
資産規模100億円を超えるクライアントの案件を数多く抱えてきた異彩を放つ経歴から、「富裕層を熟知した税理士」として多数メディアに取り上げられている。培った知識、経験、技量を活かし、富裕層のみならず幅広いお客様に税金対策・資産運用をご提案している。
また、Mastercard®️最上位クラスで、富裕層を多く抱えるクレジットカードLUXURY CARDの 「ラグジュアリーカード・オフィシャルアンバサダー」に就任。日米税理士ライセンス保有。東京大学EMP・英国国立オックスフォード大学ELP修了。紺綬褒章受章。
現在は代表税理士を務める傍ら、英国国立ウェールズ大学経営大学院に在学中(MBA取得予定)。

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